2011年10月18日

第8話

母の元に帰ったら楽になれると思っていた。

確かに家事は何もしなくてよくなった。

でも気持ちは晴れはしなかった。

パパや娘、実母にさえ癒しを感じない私は動物を飼う事でほんのささやかな癒しを求めた。

犬は群馬にいる時から飼っていた雑種が1匹いたが、昔飼った事のあるヨークシャテリアを買った。

次にミニチュアダックスフントを買った。

犬で飽き足らない私は、行き付けのペットショップにいた30万もするリスザルをローンで買った。

奈良へ来て、パパの職探しの為に職安に付いて行った時

職安の前に1匹の子犬が捨てられていた。

見過ごす事が出来ずに拾って帰った。

次々と実家に動物を増やす私と母は対立し、険悪なムードになりつつあった。

そんなある日、母は老人介護施設に入居したいと言い出した。

もう、私とどう接していいかわからず限界みたいだった。

資金は実家を売って作ると言う。

居候の身の私達は逆らえなかった。

車に乗れない母の変わりに老人介護施設を探し、実家を売った後の私達の住む所も探した。

実家を売った資金に見合う施設が見つかり、母は程なく最小限の荷物だけ持って引っ越して行った。

私達も同じ町内にすぐに新しく住む一軒家が見つかり、実家の整理をしてから引っ越した。

posted by 哀原 なつき at 13:31| 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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